体調不良で売却?

不動産の売却理由はいろいろです。
一般的には、住宅が手狭になったことによる住み替えや不要資産の整理。
転勤や転職によって、大きく居住エリアを変えるための売却清算。
離婚による資産分割や相続による財産分与のための現金化など。

今回は、体調を崩したことが原因で、退職及び収入が大きく急減してしまったことや家族構成の変化によるストレスなどが大きくなってしまったケースです。
家族構成の変化は、子供が独立したことで個族内の収入が下がってしまったことと、転居によって空室になった部屋が荒れてしまったこと。
体調不良によって退職したことで、生活サイクルが乱れてしまい、家の中をかたずけられなくなってしまい、お住まいがすっかり荒れてしまいました。


今までの貯蓄や退職金などで、1年以上返済の工面をしていたのですが、いよいよ返済が困難になってしまったいうタイミングでの相談。
もっと早く来てくれれば、より市場価格に近い金額で対応出来たのですが、残された時間が1か月ちょっと。
弁護士名義で銀行やカードローンから督促状が届いている状態で、本人以外の家族にも迷惑がかかり始めていました。


住宅ローンとカードローン、公共料金などの返済額と売却後に生活する賃貸物件の確保といった問題が山積み。
収入がなく生活保護でもない状態で部屋を借りるのは無理に近いです。生活保護を受けていれば、家賃補助を考慮して借りられる部屋も有野ですが、今回のケースは不動産を所有しているので、生活保護はそもそも無理ということになります。
いろいろ解決しなければ、進みだすことが出来ない混乱した状態です。

最終的には、残債のある自宅の売却、住むための部屋の契約、住宅ローンとカードローンの返済、公共料金の支払いの全てを解決させていただきました。
正直いえば、報酬と釣り合わないくらい手間のかかる大変な仕事でした。しかし、誰かが助けないと破産するだけではなくて、今日の食事にも困る状況が出来てしまうことが見えている案件ということもあり、一生懸命に作業して手間をかけて現状から助けることはできたと思います。


今後の生活を見届けることは難しいと思いますが、なんとか立て直してくれたらと思います。